「諸行無常」
出張前に何冊かの本を鞄に入れた。
その内の1冊「司馬遼太郎が考えたこと2」エッセイ1961.10~1964.10を読んだ。
「司馬遼太郎が考えたこと1」1953.10~1961.10も入れたのだが、
私の生年が1963年という根拠にもならない理由で「2」から読んだ。
当時、司馬遼太郎さんは39歳と書かれている。
私はこの2月で49歳・・・
同じ日本人でもここまで違うかと愕然とする。
比較すること自体間違いで失礼であるがご容赦願おう。
目の付け所、ものの見方、文章、語彙の多さなどなど。
この本1冊中に知らない語句、熟語、言い回しがなんと16もあった。
恥をさらすことを覚悟で挙げてみると
「盤根錯節」「俚耳」「平仄」「荊妻」「鉄腸」「不羈」「家刀自」「音吐朗々」など。
「この世」について書かれている部分があり、
日本人は「この世」と言う言葉が好きで、この世という言葉によりかかることで、
甘い感傷の涙をこぼせるからだろうと言うことが書かれ、
【「諸行無常」という。
インドの荒くれた自然のなかで、つまり洪水と熱暑と不毛という人間の生存
そのものの危険がつねにあるガンジス、インダス両川の流域のなかで生まれた
この豪快で喧騒で知的な人生観、自然観も、いったん日本に輸入されてくると
・・・・】
インド滞在も延べ180日を超えほんのわずかだがインド経験したことで、
すずめの涙、爪の垢ほどは分かるような気がしてくる。
相当無理があるがインド日記に繋げてみた。
釈迦が「諸行無常」を感じて出家したという記述が残されているそうだ。
これに反応するのは実母の生家が浄土真宗の寺だからか?
20年くらい前だろうか、「あなたの守護霊は僧侶です」と言われたことを思い出した。