ライターを没収されたおばちゃんは手提げ袋を整理しながら、
まるで大阪のおばちゃんみたいに、
「1個損した」的なことを言ってるかどうかはわからないが、
仲間のおばちゃんとベチャベチャしゃべっていた。
そこへ係員が来て、「もう一個あるはずだ」と言う。
おばちゃんは同じようにぶつぶつ言いながら、もう一個のライターを探し出し手渡し、
もう一度ノートにサインする。
身体チェックが済み、待っていた私たち4人はその光景を眺めていて、
「ここまできたらもう一個出てきて欲しいよね」といっていたら、
これまでのインドで、笑ったことを見たことのない軍服姿の空港係員が、
「笑っちゃうよ」ってな顔をして、
ライターのサンプルを持った手を揺らしながらおばちゃんに近寄る。
「まじですか~」まさか!!!おばちゃんは顔はニヤニヤさせ、ぶつぶついいながら、
もい一つのかばんから、3個目のライターを・・・。
私たち、係員、おばちゃんの仲間の二人は声を出して拍手もんで笑っていたが、
一番うけていたのは本人!この三人はひょっとしたら調査員か??
変装した大阪のおばちゃん???というのが私たちの結論。
おかげでだだっ広いターミナルの一番遠いゲートまで早足で急ぐことになり、
動く歩道上のゆがんだ天井の写真を取り損ねた!