どう生産され、どう供給されているのか?
整理してみると、コストと技術と品質のバランスをとっている?
結果的にバランスがとれている。
ただし、この”バランス”は客先が求めているバランスではなく、
自らが倒れないように”バランス”を無意識にとっているということ。

イメージは
オペレーターの賃金が低い⇔自動化機器の設定スキルがない⇔自動化機器は目先高額
鋳造技術がない⇔最新の日本の機械⇔一定の品質確保⇔直接生産設備であるため投資可能
金型を内製する⇔原価が下がる⇔金型製作技術が未熟⇔不良率高止まり、こんな感じ。

平たく言うと、
日本の30年前の技術レベルを、日本の最新のマシン性能でカバーし、
何とか日系企業などに供給している。
ちなみにローカルメーカーは売上の7割が日系企業向けである。

このローカルメーカーの社長は、意図しているかどうかは別としても、
ある”センス”は持っていると思う。
日本の最新のマシンを買い、X線非破壊検査装置を持ち、
金型技術の未熟さを指摘すれば、対象製品の金型を韓国メーカーに発注する、
などの、”ここが肝心”を分かっている?からか急成長を遂げている。
私の感覚では”超”急成長で、
2003年~2007年にかけての4年間で売上10倍、ここ2年伸び率が鈍化したとはいえ、
2003年~2010年の7年間で売上14倍の成長!
メインプラントは2004年ダイカストマシン4台が、2010年には19台へと。
この超急成長のしわ寄せが今、多くの問題を発生させ顕在化している。
経営者の真価がこれから問われることになり、
今後どうなるかを視ることは事業継続を図る上で参考になる。
このあたりを次回から考察してみようかな?