顧問から最初に言われたこと。
「業績が連続で悪化というのは、坂道を転げ落ちている状況だから、
これを止めるにはものすごいパワーと覚悟が必要!覚悟しろ!」だ。
本当に”ものすごい”パワーが必要であった。
「ただ、一旦止め、逆の回転が始まれば加速もつくから」とも言われ、
実際にこの”加速”も体感できた。

顧問と社員の最初の正式な顔合わせは月一の職制会議。
その場で「顧問の言うことは私の言うことと=最高責任者の言うこと」と宣言し、
活動を始めたのは2期目が8ヶ月経過したころ。
残り4ヶ月、3期目に”トップスピード”で入るための準備期間と位置づけた。

しばらくして顧問から「この会社はデータが揃っているが、どうしてか?」と言われた。
社長就任と同時に、それまでの顧問税理士に代え、
個人的に付き合い、指導してもらっていた会計士さんに見てもらっていた。
会計士さんからはそれまで”どんぶり勘定”であったものを、
分析可能な単位まで細分化して勘定するように指導され1年半続けていた。
顧問もそれを聞いて「センスのある会計士でよかったな!」。
ここでも良い出会いがあった。

「しかし、データはあっても活用されていない」「点だ」
「この点を線としてつなぐことが、社長の最初の仕事だな」と。
「やればできる、大丈夫だ」と激励された。
再建を達成し”シャンパンで乾杯”するイメージを抱き、
社長として二度目のスタートきった。