日本のダイカストマシンメーカーは既に検討のことだろうと思うのだが・・・。
日本のダイカストマシンは高性能、高機能、長寿命。
海外ローカルメーカーも日本製は良いのは分かっているが、
台湾製、中国製の機械に比べてすごく高いので、いくら成長しているとはいえ、なかなか手が出ない。
私が関わっているインドローカルダイカストメーカーでも、
今までは7年間で売上が14倍という業績をあげてきた過程においては、
潤沢なキャッシュフローをもとに、日本製の機械が全体の60%以上を占めていたが、
直近2期の売上伸び率が鈍化。その影響で、新工場建設時の増設ダイカストマシンはすべて台湾製。
従来はほとんどが手作業(手動)をする前提での設備であったが、
この新工場では操業当初から全自動化を視野に入れたシステムとなっている。
そのため設備投資額が膨らむわけで、当然、高額な日本製ダイカストマシンを購入とはならない。
一方、業界紙によると、中国ダイカストマシンメーカーLKは日本専用機を開発し、
日本のリョービの広島工場やGMBのタイ工場からそれぞれ、850t、250t・160tを受注とある。
新興国のローカルダイカストメーカーの技術力はまだまだ未熟で、
受注する製品は、難易度の低い製品が多いのが現状であるし、その傾向はしばらく続くと考えられる。
よって高性能、高機能を求められる場面が少なく、あったとしても主要なサイズの高性能機が1~2台あれば・・・。
ということになっているのではないか?
そこで、日本のダイカストマシンメーカーは、高性能で絞り込んだ機能で長寿命、メンテナンスフリー。
などの新興国専用機なるものを開発して、適正で競争力のある価格で販売することが、
海外ローカルダイカストメーカーのみならず、日系海外法人ダイカストメーカー、
さらには国内メーカーのニーズ応える一つの方策ではと考えた。
(既に開発、販売済みの場合はご容赦を)
「釈迦に説法」だろうが・・・。