3月度コンサル2日目。
今月の初めに比べると暑くなった感じがする。
インドの心地よい季節は本当に短い。

2日目は長時間現場を確認したおかげで、
問題点・課題、トラブルの原因と思われることが更に見えてきた。

担当者は初日の具体的改善アドバイスを早速実行、私に「見てくれ」と呼びに来た。
若手技術員の彼らは改善の意欲が強く、やる気もあるので、
その気持ちを持続させる意味でも早い時期に一定の成功体験を味あわせたい。

この仕事をうける時から、このコンサルは上手くいき、効果が出せると思っていたのだが、
初回コンサルから、この3月の2日間で確信できるようになってきた。

大きな理由の一つとして、若手インド社員が、解らない事を聞きにきたり、相談にくること。

「インド人に道を尋ねるな」の格言どおり、
彼らは「知らない」「出来ない」を言わないことは、インド人の常識!

しかしこの会社の若手インド人技術者のほとんどが、ミーティング以外のところで個別に聞きにくる。
ローカルダイカストメーカーのコンサルでは、インド人から「聞きにくること」は稀だった。

人に「聞く」「尋ねる」ということは、自ら「知らない」「解らない」ことを認めなければ出来ないし、
尋ねた相手に「自分が知らない、解っていない」ことを「知られる」ということ。

これが出来るか、出来ないかの違いが大きい!
彼らは日本で数ヶ月間の研修を受け、社員の提案が採用されることを見てきたおかげではないか?

日本での研修・教育方法や内容への示唆に富んでいる。
技術やマニュアルを教えることも大切であるが、
研修に来た人の国の習慣や国柄に、見せる「こと」を熟慮することで有効な研修になるのでは。

ただ、
日本人社員の方にお聞きすると、管理職レベルのインド人たちは、インド常識人のようである・・・